戻る

インターネット会報2005年11月号
 

【連絡】
 11月の「尺八の吹き方クリニック」の日は11月20日(日)、場所は大阪府泉南市です。ご希望の際は、「吹き方希望」と明記の上ハガキをお送り下さい。折り返しご連絡いたします。   〒590-0531 大阪府泉南市岡田2-190 貴志清一
 

「全閉甲ロから尺八を鳴り響かせましょう」
                        貴志清一
 先月は全部完全に塞いだ音が甲ロ(ろ)について述べました。
 この甲ロは当然、尺八の内部全部を振動させる音です。注意深く吹くとどこかに良く鳴り響く一点があるはずです。その一点を大事にしながら練習すると、いわゆる「鳴りに鳴った」音が出るはずです。昔の人はそれを「朗々と」鳴り響くと表現しました。
 もちろんそれは、単に耳障りな大きな音ではありません。
 尺八吹きは究極的には「朗々と」鳴り響く音を体得しなければ鳴りません。言うは易し、行うは難しで、私などもなかなかでません。しかし、最近ありがたいことに尺八吹奏法などと言っているけれども、当の自分が「鳴りに鳴った」音が出せていないと指摘を受けました。自分では「鳴っている」と思っていたのですが、第三者の耳では「朗々と」鳴っていなかったのですね。
 その時以来、素直に深く反省し、毎日全部塞いだ甲ロの響きから全音程にわたり良く鳴り響く音を修練しています。まだ10日ほどにしかなりませんが、「鳴り響く」感じが少しずつつかめてきたように思います。
 いままで27年間尺八を吹いてきましたし、小さな演奏会も10数回開かせていただきいろんなところで演奏させていただきましたが、今日からは慢心せず、初心に戻って朗々と鳴り響く音を磨いていきたいと思っています。