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インターネット会報2006年5月号
 
「全閉甲ロ」のすすめ 貴志清一

2005年11月に「全閉甲ロから尺八を鳴り響かせましょう」という記事を書かせていただきました。
この記事は大きな反響を呼び、お便りもたくさんいただきました。
その反響というのは賛否両論ありまして、「全閉甲ロ」も四孔を少し開けた甲ロも同じだ、というご意見も多くありました。
また、「四孔を少し開けた甲ロを使う奏者の方が多い」というご意見もいただきました。
ここで、四孔を少し開けた甲ロは間違いだというつもりは毛頭ありません。奏法というのはいつの時代でも結論のでない論争になりがちですから。ただ、私の感覚からいいますと、やはり四孔を少し開けた甲ロは音の魅力に欠けるように思います。

 「全閉甲ロ」は確かに最初は出しにくいものです。しかし、私がここ半年ほど練習を重ねてきていえることは、「全閉甲ロ」はいい息の流れがあれば出すのに苦労はしないということです。むしろこの「全閉甲ロ」を出そうとすることは「良い息の流れ」を作る手助けになるようです。
「全閉甲ロ」は当然、尺八の内部全部を振動させる音です。注意深く吹くとどこかに良く鳴り響く一点があるはずです。その一点を大事にしながら練習していきますと、いわゆる「鳴りに鳴った」音が出るはずで
そして、よく響く「全閉甲ロ」を体得できれば地歌で多用する甲ロの連続音(押し指)がきわめてはっきり、なめらかに出るようになります。
これも「全閉甲ロ」の効用だと思います。

 2006年5月7日(日)大阪府貝塚市浜手地区公民館で開催する私の第15回演奏会では、3曲本曲を演奏しますので「全閉甲ロ」の響きの参考になるかと思います。お越しください。

「連絡@」
        尺八吹奏研究会 第15回演奏会
日本文化・西洋文化 尺八、ピアノによる演奏会

一部 尺八独奏「鶴の巣籠」「下り葉の曲」「鹿の遠音」(琴古流本曲)
二部 ピアノ独奏: モーツアルト「ピアノ協奏曲第21番」第2楽章他   
三部 尺八・ピアノによる日本の愛唱歌
    「浜千鳥」「真白き富士の嶺」「上を向いて歩こう」 他

出演 尺八:貴志清一 ピアノ:鍛冶留津
日時 :2006年5月7日(日) pm1:30開場 2:00開演
場所 :大阪府貝塚市立 浜手地区公民館2階ホール
難波-(南海本線)−貝塚−(水鉄バス)-二色アジュール前下車、徒歩2分 
○入場無料(要入場券)
※6才以下のお子様のご入場はご遠慮ください。
○入場券のお申し込み方法
 往復ハガキの往信面に
「第15回演奏会希望」と明記し、
 Tご住所  Uご参加者氏名(複数可) Vお電話番号
 返信表に  ご住所、ご氏名をお書きの上ご投函下さい。
返信ハガキ(案内地図付き)が入場券となります。


【連絡A】
 2006年5月の「尺八の相談日」は5月21日(日)午後です。
 合理的な吹き方をしているかどうか、五線譜と尺八譜の関係を知りたい、「春の海」等新曲の指の練習方法を知りたい等々の質問に応じます。 ご希望の方は郵便にてご連絡ください。
〒590-0531大阪府泉南市岡田2-190 貴志清一