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インターネット会報2006年11月号

「2年ぶりの尺八講習会を終えて」 貴志清一

 今回、流派に関わらず、尺八の技術向上を目的として尺八講習会を10月28日に開催致しました。特に「尺八吹奏法U」の内容を実演しながら講習させていただきました。

 さて、その解説に先立ち第1部として演奏会形式で「山谷菅垣」「鶴の巣籠」等「尺八吹奏法U」所収の曲を全曲演奏しました。特に「鹿の遠音」は本来の形の連管でM氏に協力していただきました。
 演奏会形式ということで、演奏だけをお聴きにこられた方も10名ほどいらっしゃいました。ありがとうございました。

 少し休憩をいただいて、5名の参加者の方々にできるだけわかりやすく「尺八吹奏法U」を実演しながら解説させていただきました。 
予定では、ムラ息、玉音等最後まで一気に説明するつもりでしたが、間に合わずこの点は来年早々にでも次の講習会をするということで許していただきました。
質疑応答、各参加者に自分の尺八で確認してもらいながらの説明でしたので私自身の「尺八吹奏法U」の書き方のまずさもわかり、大変勉強になりました。

とりわけK氏が上唇から鼻の下、頬の一部まで空気を一杯にいれて吹いていらっしゃいました。氏は「これが正しい口腔前庭ですか」とご質問されるので私は「そうではなくて、上唇裏のそんなに大きくない空気部屋のことです」と説明させていただきました。氏も納得されたようで、現在でも大変上手に演奏なされると思うのですが、これを契機にもっともっと上達されるものと思います。おそらく特に音のコントロールがすばらしいものになると期待しております。

 新年開けの講習会の開催を申し上げてから、一旦散会し個人指導をさせていただきました。

 その方の、吹き方を観察させていただき、まず喉が鳴る癖をとることが先決でそのための方法(喉が鳴ってきたらすぐ吹くのをやめる)を確認させていただきました。3,40分の後、「竹に問題があるのでは?」との疑念がありましたので、その竹を吹かせていただきました。乙から甲まで十分に鳴らせる竹でした。乙ロもびゅーと鳴りました。その方は「これで、竹に問題があるのではなくて、自分の吹き方の問題だということがわかりすっきりしました。」とおっしゃいました。
 その言葉を聞いて、やはりこういう講習会もある程度必要なのかなと思った次第です。

 今回の講習会を通じて、参加者のみなさんの技術が向上されることを念じております。ありがとうございました。


○11月の尺八相談日は26日(日)です。往復ハガキにてお問い合わせ下さい。
○ 「尺八吹奏法U」あります。
○ ご注文の節は、 ハガキに「 U( )部 希望」とお書きの上
 〒590-0531 泉南市岡田2-190 貴志清一 までご投函ください。
(送料は無料です。一冊1,000円)