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       「5月4日泉佐野ふるさと町屋館 新緑コンサート」を聞いて       鷹鞭(たかむち:ペンネーム)
 
 最初は貴志先生の長管(二尺四寸)で「三谷」そして地無し八寸延べ管で「巣鶴鈴慕」の演奏からスタートしました。

 さてここからはカリフォルニア出身ベースギター奏者のFuuさん、そして、ギターをTさんとの共演となりました。
 まずは「Harlem Nocturne」(地無し一尺八寸管)、あのテナーサックス奏者のサム・テイラーが演奏ジャズ曲。
彼の吹き方は尺八の”ムラ息”を真似したのではないか と思えるほど似ているらしいです。

 そして次に「ダニー・ボーイ」(七孔一尺六寸管)私個人的には、今回はこの曲が尺八とギターとのコラボとして一番最高でした。以前、ハリー ベラフォンテが歌い日本でも有名になった曲ですが、ゆったりとした中に何かしら哀愁が漂うこの曲は日本人の心に響くものがあります。ときどき先生はミニコンサートで、リコーダで「チャルダッシュ」などテンポの速い曲を中心に吹かれますが、一度この曲を先生がリコーダで演奏されたら、また尺八とは違う味わいがあるのではと一人想像していました。

 次に「M y Way」これはFuuさんが心情豊かに歌ってくれました。声量もありとても素晴らしい。この曲はそもそも日本語の歌詞は人生の船出を祝う内容ですが、原曲は人生の最後に当たって「自分の信じた道を歩いてきた。」という感慨深い歌らしいです。

 さらにコンサートは「少年時代」(井上陽水)「涙そうそう」( 夏川りみ)。この二曲は箏と尺八の合奏はよく聴きますが、今回は観客の皆さんも気軽に一緒に歌ってくださり、とても楽しい雰囲気でした。この泉佐野ふるさと町屋館の会場は天井が高く、ほどよく音が響きます。会場はみんながほんとに一体となり盛り上がりました。


 そして「花~すべての人の心に花を」(喜納昌吉)と続きました。 最後は「 乾杯」(長渕剛)でお開きとなりました。

 ところで、私は貴志先生のワンポイントレッスン練習生です。
月1度のペースで通い始めて、というよりもむしろ、無理矢理押しかけて4年以上経ちました。年齢は還暦です。 
音楽を専門的にやった経験など全くなく、指使いもスムーズにはいきません。曲によっては、それこそ、この歳になってリズムをとることも四苦八苦の状態です。
先日も私にはまだ課題が多すぎる曲「惜別の舞」の後半のパートの出足のリズムがうまくとれず、そのため先生からリズムの取り方の基本から指導していただきました。
おかげで次回のお琴の先生宅での練習会ではなんとか目途がたちそうかなと思っていますが、、、(また脱線するかもわかりません。)

それでも、少しはうまくなりたい、楽しく吹きたいという気持ちだけでいつのまにか4年以上たちました。

今回のコンサートで演奏された「花~すべての人の心に花を」は予め、この会報誌337号の音源資料として掲載されていましたが、自分なりに八寸管で吹いていました。ただ今回、先生は六寸管での演奏でした。コンサートが終わってから先生にそのことを聞くと「六寸管だから音がたつのです。」との答でした。
そう言われてみるとそうなのかなあと、、、私にとっては一つの疑問です。
たぶん「音がひきたつ」の「たつ」なのでしょうか? それは現代曲には必要ということでしょうか? と帰りながら考えていました。
音が映える、栄えるということなのでしょうか?
私は古典本曲(今は「霧海箎」)も教えていただいていますが、レッスン場でも家でも練習の大半は当然音出しです。
最近言われることは「音色をしっかり聞いて追求しなさい」です。
日によっては音が出ることもおぼつかないときもあるのですが、曲以前に、よりよい音を出そうと日々追求することが大切だという こと。
今回の演奏曲「花~すべての人の心に花を」によって、また音色について考えるきっかけになりました。



<<参考音源>> 今回の新緑コンサートより↓

「Harlem Nocturne」
http://www.jm3.org/bmbnt/music/338-harlem_nocturne.mp3

「ダニー・ボーイ」
http://www.jm3.org/bmbnt/music/338-danny_boy.mp3