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「そして頭(こうべ)を上下に〈縦ユリビブラート〉」
                   貴志清一

 先月、懸案だった「尺八奏者のユリ(ビブラート)」の解説書・DVDを作成しました。
 尺八吹奏研究会のみなさんには会報として配布し、たいへん参考になりましたとのご感想をいただきました。

 現在この資料は頒布もしておりますので、会員以外の方々からのお申し込みも少なからずありました。

 特に〈息の拍動と横ユリを打ち消すようにする〉なめらかなビブラートについては「目から鱗」だったようです。
 この資料はDVDによる映像付きとはいえ、わたくしが直接指導するのではありませんので、確実に修得できるということではありません。
 しかし、ビブラート(ユリ)という尺八奏者に必須の技法の到達目標が明確になったのではないでしょうか。
 いつかは心に染み入る感動的なビブラートの獲得を目指して工夫を重ねていってほしいと思います。

 ところで、この資料の中で縦ユリ(ビブラート)だけは映像がありません。 
 本文では、 「〈横ユリ+息の拍動〉ビブラートを修得した尺八奏者にとって〈たてユリ〉のビブラートはきわめて簡単です。」と書きました。
 本資料の補足のようになってしまいますが、頭(こうべ)を上下に「うん、うん」振るたてユリのビブラートを次のような音源にしました。
 
(音源:「そして頭(こうべ)」)
http://www.jm3.org/bmbnt/music/373-soshite_koube.MP3

『尺八奏者のユリ(ビブラート)』にもあるとおり、このたてユリは揺れ幅が大きいので気をつけないとまるで演歌歌手のようなビブラートになってしまいます。したがって特別な場合を除いてたてユリは使わない方がよいと思います。
 その意味で、上記の音源は特別な場合と思って下さい。