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                 初春や 武蔵を越えて 三刀流
                                                                    貴志清一
 明けましておめでとうございます。
 今年もどうかよろしくお願い申し上げます。
 さて、年頭から下手な五七五を持ち出しました。
 2008年8月に河野玉水さんに節残し地無し延べ竹一尺八寸管を作っていただき、それ以来地無し管を中心に竹道に励んできました。
「節残し地無し延べ竹一尺八寸管」↓
http://www.dental.gr.jp/bmbnt/bamboo158.htm
 今年は2019年ですので私の地無し修行も11年目を迎えます。
 音色や音楽表現においてはまだまだ地無し管を吹きこなせていないかも知れませんが今年は従来の七孔一尺六寸管に加え、暮れに必要に迫られて入手した七孔一尺八寸管も積極的に吹いていこうと決意しています。
 その必要性というのは一つには月1回、公民館活動としての箏曲クラブに合奏指導に行っていますのでどうしても新・現代曲に一尺八寸尺八が入り箏に合わせる必要があるからです。
 もう一つは昨年11月に私が代表となって邦楽三重奏「春風」というグループを発足させたからです。尺八は私,あとのお二人は箏・十七絃ですが技術的に高度な曲をレパートリーにしますので七孔六寸は勿論のこと、七孔一尺八寸管も必需品です。
 入手した七孔一尺八寸管は玉水銘のいわゆる高級管で音色も良く、それでいて現代曲にも対応できる吹き心地ですのでたいへん喜んでいます。
 
 数年前に無謀にも地無し管で杵屋正邦の「明鏡」をコンサートでとりあげ、結局あまり良い演奏にはならなかった苦い経験がありました。しかし、この地塗り七孔八寸管ですと「明鏡」の曲の意図を十分表現できそうですので近いうちにこの曲も仇討ちを兼ねて自分の演奏会の曲に取り上げたいと楽しみにしています。
 今年で66才になるのですが、この歳になっても"楽しみにしている"ことがあることの有り難さを考えますと、尺八という趣味に唯々感謝の一言です。
 新しい尺八が増えたといっても尺八の基本は地無しですので、地無し管をしっかり吹き続け、七孔一尺六寸管も軽やかに、そして七孔一尺八寸管は吹き込んで自分の手の内に入るようにしたいと考えています。今年はこの3本を平行して吹いていくことを目標にしたいと思っています。
 宮本武蔵は二刀流でした。私は武蔵を越えて三刀流で頑張りたいと思います。
 新年に際し、地無しが基本ということで琴古流本曲『波間霊慕』をお聴き下さい。
琴古流本曲『波間霊慕』↓下記をクリックしてください。
http://www.jm3.org/bmbnt/music/396-namimareibo.mp3