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 PDF「無理のない長管練習法(解説編)」の公開   貴志清一
 
 2012年に「DVD:無理のない長管練習法」と題しまして(にぎり持ち)による)長管のスムーズな導入法を内容とする資料を作成しました。文章だけでは分かりにくいので映像と解説文のふたつで構成されています。
 その後8年が過ぎましたがその時の紹介文205号を閲覧していただいた方々から現在でも頒布のお申し込みがあります。尺八の基礎がきちんとできている方はこの解説編だけをお読みいただいても理解されて長管を無理なく始められるのではないかと思いました。それで今回PDFファイルとして「無理のない長管練習法」の解説編を公開したわけです。
 
 もちろん映像DVDを見ながらお読みいただくのが最高なのですが、とりあえず長管に興味をもっている方々への参考としたいと思います。
 尺八本曲の名曲のひとつである「手向」は標準の地塗り一尺八寸で吹いてもなかなか良いものです。

(一尺八寸地塗り管「手向」)
http://www.jm3.org/bmbnt/music/414-jinuri18tamuke.mp3

 ただこの曲はもう少し深みのある音で吹きたい本曲でもあります。
 そう考えますと、本曲ですからメリが自然に音色の変化なく下がり、素朴な作りの地無しで、しかも二尺四寸ぐらいの長管が欲しいところです。
 地塗り尺八ではトップクラスの製管をし、しかも地無し尺八でも優れた製作をされる河野玉水工房の地無し二尺四寸での「手向」を聴いてみて下さい。

(地無し二尺四寸管の「手向」音源)
http://www.jm3.org/bmbnt/music/414-jinasi24tamuke.mp3

 甲のロを息で一律近く上げるところがありますが、地塗り管ではよほど訓練しないとできないのですが、地無しでは苦労しないでも少し強く吹くだけで吹奏可能です。またメリ音をもう一段折るときも地無しでは本当に楽です。そして長管はそれらの古典的技法がより楽になります。この本曲に適した地無し長管は一音(いちおん)だけでも深いものを表現でるような気もします。昔の人は「一音成仏」(いっとんじょうぶつ)と言ったらしいのですが、何となくその気持ちが分かるような音味(ねあじ)です。

 「無理のない長管練習法」のDVDも頒布しています。
 長管尺八の出す低い音は吹く人本人の心を落ち着かせます。
 どこかで長管の演奏を聴き、自分も吹いてみようと長い尺八を手に入れ、もしくは自作してしばらく吹いてみたけれど吹きづらくてそのまま止めてしまった方もこの資料によって再開してください。
 また、新しく長管に挑戦してみようという方も、是非「無理のない長管練習法」を参考にしてください。
 
 重複になりますがHP205号の紹介文を再度掲載させていただきます。
 
「DVD:無理のない長管練習法」
【ご案内】
 長管尺八の出す低い音は吹く人本人の心を落ち着かせます。
 
 私も30年程前から二尺四寸管は所持していまして、その低音の音色には惹かれたのですが何となく難しいと思ってそのままお蔵入りしていました。ところがここ3,4年の間に長管を吹かれる尺八奏者との交流も多くなりまして再度、違う方向から練習してみようと再開しました。
 その違う方向というのは、古管研究者で大阪芸術大学の志村哲先生とたまたま製管師河野玉水さん宅でお会いしたときに、超大管三尺六寸管を朗々と目の前でお吹きになったときの構え方からヒントを得ました。 三尺六寸・・・右手などは当然指では押さえきれませんから手首に近いところで二孔を塞いでおられました。大変な重さですから右手を使わないときには手のひらで下から竹を支えていらっしゃったのですが、その持ち方が参考になったのです。
 すなわち、長管を始めるときには、まず右手(下部を持つ方)の手のひらで下から尺八を支えるようにして持って、まったく余分な力が入らない状態で左の指の押さえに慣れていきます。その後右手を通常の位置に戻して二孔、一孔を時間をかけて塞ぐ練習をするのです。
 この練習法を毎日続けますときわめて自然に二尺四寸管が吹けるようになったのです。
 しかも長管に慣れたあとでも、(レ)の音を出しながらこの握り持ちから通常の持ち方へ移行することで、無理なく練習を続けられるのです。
 20数年前に諦めた二尺四寸管ですが、今では毎日長管の音を楽しんでいます。
 それで、今では吹かなくなった長管を再度始めてみようという方の参考にと思い長管歴は短いのですが「無理のない長管練習法」というDVDを作成しました。
 
 収録時間は45分。内容は以下の通りです。
①「にぎり持ち」奏法の解説と「リーチーレー」の吹奏
②にぎり持ちの応用(右手の親指で二孔を塞ぎツの音を出す)
 練習例として「浜千鳥」「荒城の月」吹奏
③にぎり持ちより通常の持ち方への移行
 「リーチーレー、レーツーロー」等吹奏
④にぎり持ちにて、レ音を出しながら通常の持ち方へ移行
 実際の映像をアップにて録画
⑤通常持ちから、逆に、にぎり持ちへ移行
⑥にぎり持ち、通常持ちを合わせた、余分な力を抜き腱鞘炎等の症状に陥らないための毎 日のウオーミングアップ  楽譜を掲載し吹奏
⑦長管におけるツメリの練習
⑧実際の吹奏例、琴古流本曲「霧海鈴慕」(抜粋演奏)
⑨参考曲       〃 「山谷菅垣」(抜粋演奏)
 歌舞伎の白井権八が普化宗から破門されたとき一孔を塞ぐこと罷りならぬと言われ、仕方なく、一孔を使わずに吹ける手を工夫し作った曲という伝説があります。これは、にぎり持ちにて全曲演奏できる珍しいものです。
 
 説明が長くなりましたが、もし長管を再開してみようと思っておられるかたで、参考になりそうだとお思いになられるときは、下記の要項でお申し込みいただければ幸いです。
 
【「DVD 無理のない長管練習法」申し込み要項】
頒価:\2,000 DVD1枚と解説文(10ページ)(送料代含む)
ハガキに「住所、氏名、入用枚数」を記入の上、「DVD 無理のない長管練習法~希望」と明記し
〒590ー0531 大阪府泉南市岡田2ー190-7 尺八吹奏研究会 貴志清一宛ご投函下さい。
 又はメールにて kiyosan***dune.ocn.ne.jp(***を@に変えてください)