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                           ほんとうは厳しい地無し尺八演歌! 

 新型コロナウィルスの緊急事態宣言により2020年4月12日の「花吹雪コンサート」は中止せざるを得なくなりました。
  また交通機関を使うお弟子さんたちも現在お稽古を中止しています。
 それにより幸か不幸か自分の尺八にかける時間がたくさんできましたので研究会の会員さんからご希望のありました
 「オリジナル伴奏CD歌の曲第3集(参考演奏付き)」の作成をしています。

 前回414号で「合理的な長管練習法(にぎり持ちによる)」を紹介したところですので二尺四寸管で吹ける曲も3つ入れることにしました。
  曲としては16曲なのですがその内3曲は一尺八寸管と同一運指で吹けるようにしました。
  長管の最低音A(ラ)やC(ド)が効果的に使える「岸壁の母」「北帰行」「矢切の渡し」です。
 今日は「岸壁の母」の参考演奏を録音しました。
 まず一尺八寸管。七孔の地塗り管もあるのですが、今回は音色重視ということで敢えて地無し延べ竹を使いました。

(1尺八寸の音声ファイル「岸壁の母」)
http://www.jm3.org/bmbnt/music/415-1ganpeki8.mp3
 ちょっと聴いたところ音程を無視して本人だけ気分良く吹き散らかしているように聞こえますが、ほんとうは厳しい吹奏でした。
  地無しは本曲でこそその良さを発揮するのですが、歌謡曲のように正確な音程と音の立ち上がりが必要な演奏では「ほんとうは厳しい」のです。
 しかし、できるだけ「音色を優先」させたい私としてはこの曲はメリもないし地無し管を使いました。

 そして二尺四寸管による同曲。
(二尺四寸管の音声ファイル「岸壁の母」)
http://www.jm3.org/bmbnt/music/415-2ganpeki24.mp3
 これも地無し延べ竹です。竹が長い分だけ操作性に難があり地無しですので一音毎にあらかじめ音程に注意をしなければなりません。
 これも「ほんとうは厳しい」えんそうでした。
 お聴きいただけて、もし少しでも尺八の音色で心が「癒やされた」と思っていただける方がいらっしゃいましたら幸いです。

 因みに、歌の曲は短い一尺六寸管で音程も無理のない地塗り尺八はやはり吹きやすいです。
 先日録音した「マイウェイ」ですが、これは「ほんとは厳しくなく」演奏できました。
(一尺六寸管の音声ファイル「マイウェイ」)
http://www.jm3.org/bmbnt/music/415-3myway.mp3


 全国、全世界的に困難な状況のなか、このささやかなHP上の演奏が少しで皆様方の「癒やし」になれば尺八演奏者として最高の喜びです。