支部長連絡会     平成18年(2006年)2月5日開催
支部長連絡会  場所:東京 お茶の水・ホテル聚楽
JARL理事者側席 (4枚の写真を合成していますので壁などが傾いて見えています。)
支部長側席 (私の席は正面中央の空席のところで会長の正面でした。左右2枚の写真を合成しています。)

■「支部長連絡会」のご報告 ■

 JARL本部主催の「支部長連絡会」が2月5日(日)9:30〜14:40に東京のホテル聚楽(お茶の水)であり、出席してきましたので報告します。

 支部長が地方本部長からの推薦制になってから2期4年間で初めての招集でした。それも、次年度から支部長の選出が選挙制に戻ることとあわせて、連盟本部の年度当初の事業計画には無かった招集でした。

 出席者は主催者側が、会長・副会長・専務理事・監事・JARD専務理事・事務局長・総務部長・事務局等の18名で、支部長側は54名中41名の出席で、関西の支部長は全員出席でした。ちなみに交通費は支給され、宿泊費は自己負担でした。会議の時間帯をもう少し遅くして頂いていたら日帰りができたのですが、私は一泊での出席になってしまいました。

 JARL本部の会議に初めて出席した感想を率直に報告したいと思います。


■「議案」は以下の通りでした ■
1.会長挨拶
2.座長挨拶
3.自己紹介
4.テーマ
 (1)業務報告について
   1.規則等の一部改正について
   2.電波環境関係について
   3.委員会の開催について
   4.海外への派遣について
   5.海外からの来訪者について
   6.会員数について
   7.継続会費の自動振替について
   8.JARLカードについて
   9.JARL Web会員専用ページの利用について
  10.E−mail転送サービス等の登録数について
  11.JARLメールマガジンの配信について
  12.青少年に対する会費の助成の状況について
  13.学校など社団局への助成金交付について
  14.「愛・地球博」への出展について
  15.アマチュア無線フェスティバルの開催について
  16.IARU第3地域ARDF選手権大会の開催について
  17.全日本ARDF競技大会の開催について
  18.アワードの電子申請について
  19.アマチュア衛星の現況について
 (2)新人養成の強化について
 (3)JARL登録クラブのあり方について
 (4)支部事業の活動と活性化について
 (5)非常通信態勢の整備について
 (6)その他
■ 以下、支部長連絡会の雰囲気や内容を報告します ■

 支部長連絡会ですから、JARL本部からの各支部への連絡と、各支部長からの意見や要望を直接聞くというものでした。

 会議は定刻(9:30)から始まり、JARL本部側からの一方的な説明が、質問等は一切なしで延々と2時間にわたり続きました。その後、議案順の質疑応答が始まり30分間で昼食になりました。事前に議案書が送付されて来ていましたので読めば分かることで、限られた時間では、この2時間は実にもったいないと感じました。

 午後からも引き続き理事者側と個々の支部長の質疑応答で、支部長間の横の意見交換はありませんでした。私自身も関西以外の支部長さんの顔を見るのは初めてでしたから無理もないかもしれません。イメージとしては、まあ、個人面接をみんなが見ているような感じでした。

 支部長連絡会は議決機関では無いとのことで、JARL副会長(座長)司会で、連盟本部とのやりとりが中心で、回答のしにくいことや都合の悪いことには「意見や要望としてお受けしておきます。」の返答が多く聞かれました。質問の内容は、やはり支部長選挙についての意見が多く出されました。

 例えば、支部長選挙の復活を多くの支部長が望んでいるからとの理由ですが、理事会で決まった事(支部長選挙)には従うが、本当にそうなのか事実を知りたいので、この場で支部長の挙手で確かめたいとの発言がありましたが、必要ないとのことで拒否されました。

 どうして急に支部長選挙をする事になったのか、その真意を聞かせてほしいとの質問には「支部長が責任を持って支部運営にあたってほしい。」からとのことでした。
 各支部毎の行事の分類と実施回数の一覧表が資料として添付され、とりあえず、支部長ガンバレ!!ガンバレ!!の話で、JARL本部としての全体の方向性や支部への支援策までは示されませんでした。それだけに、支部自信で判断をして会員サービスや地域社会への貢献に向けて計画的に活動をする必要性を強く感じました。

 また、指名制の支部長を、4年間一度も招集せず、なぜ任期の終わるこの時期に集めたのか。交通費(宿泊費は自己負担)や会場費の無駄使いでは無いのか。支部長を集めるなら、選挙後に新支部長を集めて今後の支部運営のあり方などを論議するべきでは、との意見に対しては、「支部長連絡会は、毎年予算化してあるから開催した。」との回答でした。

 選挙で支部長を選出するからには、当然のことながら支部予算にも独立・独自性を持たせてほしいとの要望に関しては、次年度の予算はすでに決まっているから、地方本部費の予算淵でやってほしい。それ以降については、今後検討するとの回答に留まりました。
 通常の手順は、支部長選挙をすることなどの次年度の方針が決定してから、予算案が立てられるものですので、今回の支部長選挙は、計画性がなく何らかの力学が働いて急遽決定された結果だと容易に想像できます。

 前向きに決まったことは、支部長メーリングリストを作ってほしいとの要望に対して、その方向で作業に入るということでした。是非、有意義に活用をして、支部間の連携を強めることにより、発展的な交流ができることを期待しています。

 他にも様々なやりとりがありましたが、JARL の Web サイトに「支部長連絡会」の結果が発表されていますので省略させていただきます。 支部長連絡会 −報告−(会員専用ページ)

■ 奈良県支部からの要望と意見 ■

 各支部長から様々な意見や質問、要望が出されましたが、私からは以下の2点を要望しました。他にも直接要望したい事が多くありましたが、3回目以降に挙手したときは、議長真正面の席にも関わらず残念ながら指名をされませんでした。

 1回目は、登録クラブ規定の見直しについての要望で、支部の活性化と青少年育成のために、特に学校クラブの登録規定の緩和を要請しました。現在の学校クラブの規定は、過去にどこの学校(特に高校)にもアマチュア無線クラブがあった時代とは異なり、現状では、10名以上で1/3以上の正員が必要の規定に合致する学校はない。支部長の判断で、指導者の先生ひとりでも良いから学校クラブとして支部の会議にも参加をし青少年の育成に貢献できる態勢にしたい。ぜひ地域クラブ並の規定に変更していただきたいと要望しました。

 2回目は、配布された会議資料には、支部に関するデータ3点が、一覧表として掲載されていましたが、いずれも間違っていました。各支部の会員数調査表・登録クラブ数・行事別回数一覧表の3点で、会員数は少なめであったり、登録クラブには学校クラブがカウントされていない、支部行事ではCW講習会やFOXなどがゼロと表示されていました。
 今回の会議は支部長の会議であって、その支部に関するデータがすべて不正確であるのは如何なものかと、上から下には降ろすが、支部の実態を把握しないで、この会議に望む本部側の姿勢を正しました。結果は「要望としてお聞きしておく。」とのことで再度訂正版を配布するなどの言葉はありませんでした。

 会議後、『JARL Web』に掲載された、「支部長連絡会−報告−」の中で、要望が両方とも掲載されていました。以下、JARL Web 本文転載(抜粋)

3 JARL登録クラブのあり方について
 時代の推移とともにアマチュア無線を取り巻く環境も変化してきていることから、クラブ規程の見直しが大幅に必要であり、学校クラブの構成員に占めるJARL会員数の割合の検討、登録クラブの特典の明確化、登録クラブの規程に関する改正の要望などの意見交換をおこないました。
 この中で、青少年の育成を積極的にすすめていくためにも、登録クラブの登録申請に関する条件が厳しすぎること、特に学校クラブ員のJARL会員数の条件を地域クラブと同様に判断ができるような扱いにして欲しいこと、さらには市町村合併等において、地域クラブの条件を緩和して欲しい等の要望があり、今後理事会でクラブ規程の見直しをはかっていくこととしました。

 支部の事業活動の検討をおこなうため、地方本部別・行事別回数(平成16年度事業集計分)を参考資料として配布しましたが、各支部での最新の検討材料としてもらう観点から、平成 18年度事業計画(案)が平成18年2月開催の第484回理事会で承認されしだい、地方本部別・行事別回数の最新版を「支部長連絡会の追加資料」として支部長に送付することとしました。

第484回理事会報告 開催日時:平成18年2月25日(土)・26日(日) 以下、JARL Web 本文転載(抜粋)

2.  クラブ規程改正の要点について
 平成17年11月の第483回理事会で、JARL改革委員会の第二次答申を受け、クラブ規程に対する内容が協議され、さらに2月に開催された支部長連絡会においても学校クラブの構成員数の緩和等についての要望があり、これを協議しました。
 その結果、「学校クラブ」の構成員数に関しては、「地域クラブ」同様に、支部の実情にあわせて決められるように緩和することとし、代表者と連絡者がJARL会員であれば登録できるようにする方向でまとめていくこととしました。
 また、登録クラブの種別の名称については、現在、1)地域クラブ、2)学校クラブ、3)職域クラブ、4)特殊クラブの4種類の名称を用いていますが、特殊クラブの種別名については、クラブの活動が専門分野によるところが大きいため、「専門クラブ」に改称する方向でまとめていくこととしました。
 なお、これらの改正については、直近の理事会に諮り、評議員会の審理を経て実施していくこととしました。


■ JARL存続に関する重要な報告 ■

 会議の最後に、社団法人としてのJARL存続に関する重要な報告がありました。
 まもなく国会に「公益法人制度改革」として社団法人や財団法人の見直しに関する3つの法案が上程されます。平成20年には、すべての社団・財団がいったん「特例民法法人」となり、その後5年間(平成25年まで)以内に、特に公益性があり必要な団体であると認められないときは、法人格が剥奪され解散になるそうです。QSLカードの転送や会員への行事・事業は公益性があるとは認められないそうです。
 そこで、平成18年度支部事業からは、支部役員等が交通費自前の手弁当で支部事業をボランティア的にこなしていることから、各イベントでのボランティア活動として氏名等を記録として残しておいてほしいと要望を受けています。

■「支部長連絡会」に出席して思ったこと ■

 会議では、JARLを足下から支える支部運営のあり方などについて、各支部長間での自由討論や意見交流会の場があるのかなとも思っていましたが、残念ながらそうではありませんでした。本部側と支部長が向かい合って座り、主にJARL本部から各支部への連絡を伝える「連絡会」でした。

 会員に直結していて、アマチュア無線の実情や地域の事が一番分かっているはずの支部長間で、支部活動の実績やノウハウの発表会、交流会、問題点の論議などを通して各支部間の横の連携をはかり、地域の発展からアマチュア無線全体としての活性化を図る必要性を感じています。

 支部長は名誉職ではありません。各支部にはそれぞれの実践的な活動やノウハウがあります。他支部の活動の実際を知り、良いところは積極的に取り入れ、お互いに意欲を出し、支部役員や登録クラブ・会員のみなさまと共に共通の価値観で活動することが必要ではないでしょうか。

 形式的な「支部長連絡会」だけではなく、このような「支部長会」開催などの機会もあればさらに発展的なものになると思います。


【 JARL選挙での投票のお願い 】

 まもなく、JARL役員選挙があります。是非、趣味のアマチュア無線を続けられる素晴らしいJARLになるよう適任者に投票をお願いします。

 私たち日本を代表する唯一アマチュア無線団体「JARL」の運営には、アマチュア無線を本当の趣味とする方々を役員として選出しましょう。たとえば、みなさまのQSOログをチェックしてみましょう。QSOされた方々の中からJARLの運営をお任せしたい方を選んで投票しましょう。

 そして現役で趣味としてアマチュア無線局を運用されている方々でJARL組織を運用しましょう。

 明日のJARLのために、絶対に棄権はやめましょう。!!


 まとまりのない文章を最後までお読み頂き有り難うございました。みなさんといっしょに頑張りましょう!!

      ( 以上 文責:JARL奈良県支部長 吉川 寛 JH3KCW )